『結合男子』制作秘話も公開。キャストトークや朗読劇など見どころ満載なファンミーティングをレポート

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 スクウェア・エニックスから好評配信中の、友情結合シミュレーションアドベンチャー『結合男子』初のリアルイベント「結合男子 Fan meeting -結倭ノ彩宴-」が10月20日にところざわサクラタウンにて行われました。

 さまざまなメディアミックスを行っている本作ですが、媒人念願のリアルイベントがようやく開催! キャスト陣によるトークやこのイベントでしか見られない朗読劇などで盛り上がりました。ここでは第一部の様子をレポートします。

●登壇者
榎木淳弥さん(安酸栄都役)、古川慎さん(宇緑四季役)、西山宏太朗さん(浮石三宙役)、濱野大輝さん(鐵仁武 役)、逢坂良太さん(舎利弗玖苑役)、安元洋貴さん(清硫十六夜役)
吉田尚記さん(ニッポン放送/MC)

開幕はMV! 大画面の映像に見入る…

 イベントの幕開けは、『結合男子』のオープニング主題歌「結歌叛唱」のMV! 大画面で見る志献官たちの姿に会場にいる媒人も思わず見入っていました。

 まずステージに登場したのは、今日のイベントのMCを務めるニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん。吉田さんと言えば、過去に行われた『結合男子』のステージでもMCとしてイベントを盛り上げてくれた方です。

 この日も「ようこそ東所沢へ」と客席へ呼びかけたり、キャストを迎えるための拍手の練習をしたりと、盛り上げるための準備に余念がありません。

 そして吉田さんの呼び込みで、大きな拍手に迎えられながら6人のキャストがステージに登場! そのまま自己紹介が始まるのですが、それぞれが演じるキャラクターたちの、媒人との再会を喜ぶコメントも!

 しかし、先ほどの吉田さんの「ようこそ東所沢へ」が残っていたのか、栄都こと榎木さんは「東所沢へおかえり!」と開催地にちなんだアレンジを加えて元気よく挨拶。

 続く古川さん、西山さん、濱野さん、逢坂さんも“東所沢”を入れた挨拶をしたため、安元さんは「どうしようかねぇ……」と悩みながらも、十六夜らしく媒人との東所沢での再会を喜ぶ様子を伝えてくれました。


 西山さんと安元さんは『結合男子』のイベントの参加は初めてで、安元さんは客席よりステージの方が人数が多かったらどうしようかと思っていたと言い、客席の笑いを誘います。

 一方の西山さんは「結合し放題!」などと謎の(?)テンションで、客席のみならずキャストも笑わせていました。

年表でこれまでの『結合男子』を振り返り

 最初のコーナーでは「結合男子の魅力を振り返ろう!」と題し、第一部ではこれまでの歩みを年表にしたものを紹介。

 年表は2022年の9月に作品が発表されたところから始まり、AGFへの初出展やAnimeJapanでの主なイベント、そして主題歌の発表や舞台化といったメディアミックス展開などのトピックスが網羅されていました。

 「結歌叛唱」のレコーディングに話が及ぶと、「難しかった」と即座に答えたのは榎木さんと古川さん。西山さんは、キャラクターの関係性を反映した歌割や歌詞の言葉選びの面白さに触れ、客席もこれには納得していました。

 また、改めて自分の演じているキャラクターの印象についての質問が。榎木さんは栄都を陽キャと評し、台本の彼のセリフにはだいたい“!”がついていることをユーモアたっぷりに明かします。

 古川さんは収録当時から胡散臭い役を演じることが増えていたため、二面性のある宇緑四季を演じるにあたっても、外面と内面のギャップをどのように表現するかをいろいろと考えながら収録したのだとか。

 西山さんが三宙の元気ではっちゃけているところが自分にはないと言うと、キャスト全員が怪訝な顔に。榎木さんから「ありそうですけどねえ……」といったツッコミがされますが、西山さんは「……かなぁ?」と首を傾げます。

 濱野さん演じる仁武は司令代理を務め、みんなを導いていく立場。濱野さんはほかのキャストに先輩が多いなかで自分が仁武を演じることに驚いたそう。

 仁武は45ルートすべてで指示を出す役どころのため、似たセリフも多く、収録時には「ゲシュタルト崩壊した」と言うと、「分岐も多いので、セリフ量が多かったよね」と共感の声が上がっていました。

 会場からの同意と笑いを集めるきっかけとなったのは、逢坂さんの「舎利弗って読めないな」の一言。自信家でありながらも周りを見ている玖苑が、陰っていくところも楽しかったと語り、全力で演じたとのこと。

 一方の安元さんは「こいつ(十六夜)は読める!」と発言し、会場は大笑いでした。裏表はないけど、本当は秘めているものがあることを終始守りながら、十六夜を演じていたそう。

 大変だったけど、やりがいのある仕事であったと、キャスト全員がうなずいていました。

制作秘話が飛び出した「舎密防衛本部機密ウラ話」

 続いては事前に募集していた『結合男子』の制作陣への質問とその回答を紹介する「舎密防衛本部機密ウラ話」コーナーへ。

 ファンだからこそ気になる、作品へのこだわり・設定などに関する質問が多く寄せられていました。回答はキャストの皆さんがかわるがわる代読したのですが、なぜか全員スタッフになりきり、なかにはクセが強すぎる人も……!?

 そして今回は特別に、イベントで紹介しきれなかったQ&Aをご紹介します♪ イベントで紹介された質問以上にマニアックな質問、そしてプロデューサーの鶴間頼氏の回答に注目です!

――朔と栄都は、ゲーム序盤にプレイヤーが初めて出会い、結合術のチュートリアルとしての役割も果たす印象深いペアだと感じています。プレイヤーが最初に出会うペアとして、なぜこの2人を選んだのか、制作秘話などありましたら、お聞かせくだされば嬉しいです。

 「水」は化学を知らない人でも「H₂O」だとわかる、一番馴染み深いものかなと。子供のころの学校の授業で、試験管に貯めた水素に火を入れて、水が生み出される実験が、初めての化学の実験だった人もいるのではないでしょうか。

 本作の志献官たちとの出会いが、現実での化学との初めての出会いとも重なればいいなと考えてのことです。

――『結合男子』の世界観はレトロですが時代の感覚としては、大正浪漫なんでしょうか?昭和初期くらいでしょうか?

 結倭ノ国の中は大正の文化がベースとなっています。

――45ルート作成にあたり、どのルートが最初に着手されたのか教えてください。また、各キャラクターにもどのルートから作り始めた、などありましたら知りたいです。

 朔と栄都のルートが最初のルートになりましたね。各キャラの初ルートは七瀬は栄都、三宙は朔で、六花と四季、仁武と玖苑、一那と十六夜は互いに最初のルートになりました。

――X(旧Twitter)で塩水流一那が時々数字のみの投稿をしていましたが、あれは一体なんだったんでしょう?

 その日読んだ本のページを記録していました! ちなみに、3つの単語を並べてるだけの日誌もありましたが、あれは彼が自分の過去の記憶をたどるために、見た夢の内容を記したものです。

――志献官の賦活処置とはどのようなことを行うのでしょうか?

 志献官の賦活処置には二つの段階があります。簡易検査で因子の有無を、防衛本部で実施される適性検査で因子が基準値を満たしているかを判別し、相当の因子があるものが混六位・混五位になります。彼らは身体に元素力を宿しているが自力で外部に出すことはできません。

 基本的には混四位(こんしい)に元素力を提供する役割です。混四位になるには一次賦活処置を通過する必要があります。それにより元素力を体外に発生させることができるようになったり、元素結界に元素力を注ぎ込むことができるようになったりしますが、特定の元素を具現化できるかどうかはその人の特定の元素因子に対する純度によります。

 昇位試験を受け、最終賦活処置を受けることでようやく「純の志献官」になります。最終賦活処置の詳細は「凍硝七瀬の氷消」の補遺に記載があるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

――ノベルコンテストに多数応募が集まりましたが、作品を読まれてどう思いましたか?

 すべての作品に目を通させていただいて、選定に時間がかかってしまいましたが、いずれも『結合男子』や志献官・ミラーズ・モルたち、そして元素や化学へのあらゆる「愛」をぶつけていただいていて、とてもありがたかったです。

 いくつかは、感動して涙を流しました。名作ばかりで、選定はとても大変でした。最終的には、どのペアを好きでも、『結合男子』が好きならきっと楽しめるかなと思ったものに賞をお贈りさせていだきました。

キャスト陣の“結合男子愛”も伝わってきたペアルートアワード

 イベント中もたびたび話題にあがっていたのが『結合男子』のルートの多さ。物語を進めていくと2人の志献官のルートが展開し、思いがけない一面が見えることもあります。

 そのペアルートを各部門に分け、ファンのオススメルートを発表する「媒人が選ぶ!ペアルートアワード」へ。まずは友情賞を発表!

 いったいどのペアが選ばれたのかワクワクしていると、モニターに表示されたのは多数のペアの画像。その数の多さにキャスト陣も総ツッコミでした。

 そのたくさんのペアのなかから、いくつかのペアをピックアップし、各キャストへ印象を聞いていきます。

 四季&玖苑ペアルートでは、玖苑からの「キミといたら何でも楽しい」という言葉に四季が救われたのではないかと古川さん。逢坂さんが玖苑のこのセリフはなかなか言えないと同調すると、おもむろに古川さんが「逢坂さんといたら楽しい」と玖苑のセリフを返します。照れながらも嬉しそうに食事に誘う逢坂さんでしたが、古川さんは「明日仕事なので」と断り、会場は大爆笑でした。

 ほかにもユーモア賞やエモーショナル賞が発表され、キャストの皆さんはオススメしてくれたファンのコメントに相槌を打ちながら、自身の演じたキャラクターに想いを馳せているようでした。

キャストの絆が試されるバラエティコーナー

 2人1組のペアに分かれ、パーテーション越しに決められたお題で同じジェスチャーができていれば成功というバラエティコーナーへ。

 ペアはくじ引きで決められたのですが、くじを引く前から安元さんは西山さんとのペアを拒否! しかし、何の因果かまんまと2人がペアに……。

 ほかの2組は榎木さんと古川さん、濱野さんと逢坂さんのペアとなりました。

 西山・安元ペアへのお題は“力士”。ほかのペアに野次を飛ばしてジェスチャーの幅を狭めていた西山さんは、自身の番になった際にもちろん同じことをやり返され、四股やつっぱりを封じられてしまいます。巻き添えを食らった形になった安元さんですが、機転をきかせて腰を落としつつ前かがみになる「はっけよい」のポーズに!

 西山さんは何かを食べているジェスチャーを取り、会場をざわつかせます。結果はもちろん×。ちなみに西山さんは土俵でちゃんこを食べているところを表現していました。

 お知らせコーナーを挟んで始まった朗読劇では、志献官たちが旧世界渋谷の調査へ繰り出します。

 その先で、デッドマターに遭遇。撃破後、それぞれで渋谷を探索し、遺された物品の中で気になるものを拾う者も。デッドマターの侵食により失われた命や時間に思いをはせる一同。

 改めてデッドマター根絶のため、志を一つにしたところで幕は下ります。

 朗読劇が終了し、ここでイベント終了かと思いきやサプライズでケーキが登場! 榎木さんがイベント前日の10月19日が誕生日だったので、みんなでお祝いしました♪

 抱負を聞かれた榎木さんは、「後輩にいい背中を見せられるように、声優界で結合していきたい」と『結合男子』らしい(?)コメントをしてくれました。

 さらにもうひとつのサプライズが。本作のプロデューサー・鶴間氏から媒人への感謝が綴られた手紙が紹介されました。その後、抽選でプレゼントがあることも明かされ、客席の媒人の皆さんには嬉しいお知らせとなりました。

 最後は6人のキャストからの挨拶で、第一部は締めくくられました。

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