『グラビティ サーキット』レビュー:『ロックマン』好きなら絶対ハマる! 名作へのリスペクトあふれる爽快アクション【電撃インディー#504】

Ak
公開日時
最終更新

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、オーイズミ・アミュージオより11月30日にPS5/Nintendo Switch版が発売予定の『Gravity Circuit(グラビティ サーキット)』のレビューを紹介します。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

『ロックマン』シリーズが好きなら絶対ハマるゲーム性と世界観!

 本作は、クラシックな世界観とド派手なアクションが魅力的な王道横スクロールアクションゲーム。

 プレイ感覚は『ロックマン』、とくに『ロックマンX』シリーズに近いものがあり、ダッシュ移動や壁蹴り、スライディングなど軽快でスピード感のあるアクションが楽しめます。

 とくに壁を足場にして逆方向に飛ぶ、いわゆる“三角飛び”ができるのが楽しい! 『ロックマンX』に夢中になった人であれば、なつかしい操作感だと思います。

 世界観はクラシックで、グラフィックもあえて色彩を抑えている印象で何もかもなつかしい!

 ロボットたちが暮らす未来世界。そこに出現したウイルス軍に、かつての英雄の一人である主人公のカイが立ち向かうというのが本作のストーリー。

 一見王道そのものですが、戦う相手がかつての仲間であったり、さらにその先にも暗躍する者がいたりと、ひと捻りある展開になっています。

 会話のノリも昔のゲームを彷彿とさせる雰囲気で、キャラクター同士の掛け合いもウィットに富んでいて楽しいですね。ネタバレになるのでくわしくは言えないですが、どんでん返しの展開もあり先が気になるストーリーです。

爽快でハイスピードなアクション! フックショットやバーストスキルなど本作独自の要素も

 基本システムは『ロックマン』ぽいですが、本作独自の要素ももちろん盛りだくさん! なかでも、攻撃にも移動にも使えるフックショットは使いこなせると楽しいです。

 天井にくっつけることで移動可能で、さらに連続移動も可能。

 少々慣性に慣れは必要ですが、天井に刺したまま長さを変えることも可能で、さまざまな場面で活用できます。

 本作ではメインの攻撃手段が近接攻撃となっており、アクションは全体的にスピーディー。

 シビアな操作が要求されることもありますが、操作性は良好でストレスを感じることもないです。

 フックショットは遠距離攻撃の手段としても有用。連続攻撃ができる近接攻撃と比べると総合的な火力は低めですが、比較的安全に攻撃できるのが利点です。

 上下左右以外に斜め方向にも射出できるので、工夫しだいで一方的に敵を攻撃できます。

 さらに倒した敵をフックショットでつかんで投げることも可能。

 まさにちぎっては投げ、ちぎっては投げのダイナミックな戦い方ができて気持ちいい!

 通常攻撃やフックショット以外の攻撃手段としてエネルギーゲージをためると使用可能な“バーストスキル”も存在。

 こちらは必殺技というよりはスキルのようなもので、比較的気軽に使えます。最大4種類までセット可能で、シンプルな打撃攻撃からレーザー、投げ技やトラップの設置、回復技などとにかく種類が多彩!

 ステージボスを倒すごとにそのボスの特性に応じたバーストスキルが解放されるのも、『ロックマン』っぽい要素ですね。

 バーストスキルは必ずしも後半に入手できるものが強力というわけではなく、初期のものも最後まで役立ちます。いわゆる“死にスキル”が少ないので、“バーストスキル”選びでプレイヤーごとの個性を出せるのがうれしいポイントです。

ブースターチップの組み合わせを考えるのが楽しい! シンプルながらも奥深いカスタマイズ要素

 本作ではレベルのような成長システムは存在せず、基本的には“バーストスキル”および“ブースターチップ”の組み換えによって性能が変化します。

 単純に縦方向に成長するというよりは、横に広がっていくイメージですね。

 “ブースターチップ”は3つまで装着可能。ステージ上で一般市民を助けて獲得できる救助トークンとお金で購入できます。

 一般市民はステージ上で分かりにくい場所にいることも。探索要素として、繰り返しステージに挑む楽しさが味わえます。

 “ブースターチップ”には単純な戦闘能力を上げるものから、ダメージを軽減するもの、アクションを追加するものなどさまざまな効果が存在します。

 最大3つという制限のなかで、戦略に合わせて組み替えていくのが楽しいです。ステージ攻略中も気軽に付け替えられるので、敵が多い場所では戦闘系、やっかいなギミックの多い場所ではアクション系のものを付けるなど工夫できます。

 どれも効果がしっかり実感できるものが多く、とくにダメージを下げる“ブースターチップ”はステージ攻略の難易度が劇的に下がるのでオススメです。

 自分の場合は、基本的にはダメージを下げる“ブースターチップ”2種を装着しつつ、やっかいなギミックが多い場所では2段ジャンプができる“空中ジャンプ”、ボス戦では攻撃でバーストエネルギーを獲得できる“エネルギー吸収装置”と使い分けていました。

 ほかにもフックショットのダメージを上げるものなどもあるので、プレイスタイルによってカスタマイズしていけるのがいいですね。

難易度は高めながらもカスタマイズしだいでゴリ押しが可能に!

 本作の基本的な難易度は、当たり判定がシビアでゲームスピードが速いこともあってけっこう高め。ゲーム開始時の難易度選択でノーマル以上を選ぶと、骨太なアクションを楽しめます。

 難易度はゲーム開始後は変更できないので、アクションゲームに不慣れな場合はイージーを選ぶのが無難。受けるダメージが減るので、とくにボス戦の難易度が下がります。

 本作ではリトライが非常に気軽。落下やトゲに当たったときも一撃死にならず、固定ダメージを受けて直前からやり直しになります。

 また、残機が無限になっているので、チェックポイントからデメリットなしですぐにやり直せます。“死にゲー”のように困難を乗り越える達成感を味わえるのも魅力的ですね。

 一応、チェックポイントでのエネルギー回復が回数を重ねるごとに必要な金額が多くなっていきますが、回復しなくても攻略が可能です。

 ボス攻略も基本的には難易度は高め。とはいえ理不尽な攻撃は少なく、動きをしっかり見極めれば攻略できるようになるので、バランスが絶妙です。何度も倒れながらも無事にボスを倒せたときは達成感もすごい!

 バーストスキルやブースターチップの工夫しだいで一部ゴリ押しも可能になるので、試行錯誤が楽しいです。とくに体力を回復するバーストスキル“エマージェンシーヒール”を取得してからは世界が変わりますね。

 名作へのリスペクトを色濃く感じつつ、現代風のゲーム性で快適かつ奥深い体験ができる本作。

 『ロックマン』シリーズなどクラシックなゲームや、骨太なアクションゲームを腰を据えて楽しみたい人にオススメできる作品です。

電撃ゲームライブで『グラヴィティサーキット』先行プレイ

 明日11月23日(木)20時より配信予定のゲーム情報&実況番組「電撃ゲームライブ」#116にて、21時05分ごろから『グラヴィティサーキット』の先行プレイをお見せします。

 ぜひとも本作の魅力を番組でもチェックしてください!

■『電撃ゲームライブ』#116

製品概要
作品名:Gravity Circuit
対象機種:PlayStation5/Nintendo Switch
発売日:2023年11月30日(木)
希望小売価格:3,850円(税込)
ダウンロード:3,500円(税込)
ジャンル:アクション
プレイ人数:1人
CERO:A(全年齢対象)
発売元:株式会社オーイズミ・アミュージオ

関連記事

(C) 2022-2023, Domesticated Ant Games Ltd. and PID Games. PID Games, Plug in Digital, pidgames.com, and the PID Games logo are trademarks of Plug in Digital in the U.S. and/or other countries. Licensed to and published in Japan by Oizumi Amuzio Inc. All rights reserved.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら