レビュー:Switch版『デイヴ・ザ・ダイバー』は携帯ゲーム機だからこそダイビング&寿司経営が気軽に中断・再開できて遊びやすい【電撃インディー#491】
- 文
- 団長
- 公開日時
- 最終更新
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、10月26日に発売される、ハイブリッド・海洋アドベンチャーゲーム『デイヴ・ザ・ダイバー』のNintendo Switch版のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
日中はダイビングで魚を獲って、夜はお寿司屋を経営!
バカンスを楽しんでいた主人公“デイヴ”にかかってきた1本の電話。「お寿司が食べ放題!」という、親友"コブラ"のおいしい誘いに乗ったデイヴだが、いつの間にか寿司屋を経営することに……。
そんな流れではじまる本作は、日中は神秘的な海で魚を獲る“ダイビングパート”、夜は海辺の寿司屋で新鮮な寿司を提供する“寿司屋パート”を繰り返していく、独特なゲーム性を持った作品です。
“ダイビングパート”で魚を獲ったり探索したり
“ダイビングパート”は1日のうち朝と昼の2回(ゲームが進むと夜もダイビングが可能に)。潜るたびに生態系や地形が変化するローグライク要素を取り入れた不思議な海“ブルーホール”を探索します。
海の中には200種類以上の海洋生物が生息していて、色とりどりの魚やサンゴ礁を見ているだけでもプレイヤーの心を癒してくれます。
●海中でさまざまな魚を獲る
魚は、銛(もり)や武器で狙い撃ち、弱らせることで獲ることができます。また、網や睡眠銃を使って生け捕りにすると鮮度の良い魚が入手可能です。なお、魚や海中に落ちているアイテムには重量が設定されていて、持てる量に限界があります。
●画面左下の酸素ゲージの残量に注意
海の中の活動には酸素が必須です。酸素の残量がなくなるとダイビング失敗となり、それまでに入手した魚やアイテムがすべてなくなってしまいます(選択した1つを除く)。
サメやウツボなど、危険な魚から攻撃を受けても酸素が減るので注意。酸素ゲージの残量に注意しながら海中を探索するハラハラ感も、このゲームの魅力です。
“寿司屋パート”で世界一の寿司屋になる!
“寿司屋パート”では、獲ってきた新鮮な魚を使って夜限定の寿司屋を経営。料理人の“バンチョ”がネタにあわせてさまざまな料理を作ってくれます。このパートで主人公がするのは、入手した魚介類からメニューを決めることと、ホールでの給仕がメインとなります。
●汗水流してお客様をもてなそう!
お客が注文を出してから、できた料理を運びます。給仕が遅いとお客は怒って帰ってしまうので、料理を素早く運び、皿を素早く片付け、わさびをすりおろすなど、このパートではスピードが命! 頑張れば頑張った分だけ売り上げが伸びるのがうれしいところです。
●スタッフを雇って売り上げアップ
ゲームが進んでいくと、デイヴだけではホールの給仕が間に合わなくなります。忙しくなったらスタッフを雇うことで分担が可能になり、さらに多くのお客をさばけるように。
●SNSで評判が上がると店がランクアップ!
お客が満足してくれると、食べた料理の口コミをSNS“クックスタ”に投稿してくれます。お店の評判が上がってランクアップすると、メニューの最大数が増えたり、雇えるスタッフの人数が増えたり、新しい料理が開発できたりとうれしいことばかり。
●売り上げ金でダイビング装備をグレードアップ
お寿司屋の経営で得た収益で、ダイビングスーツや酸素ボンベといった新しいダイビング装備をそろえていくことが可能になります。装備をグレードアップしていくことで、より海中深くまで潜り、見たことのない魚を獲れるようになっていきます。
ドット絵のキャラクターたちが魅せるインパクトと世界観
本作に登場するキャラクターたちは、どこか懐かしい雰囲気を醸し出す2Dドット絵で描かれています。一方、背景は奥行きのある3Dで構成されているため、美しい海中の描写が見事に表現されていて、とても魅力的です。
また、個性豊かなキャラクターたちによる、魅力的なストーリーが楽しめるのも本作のポイント。お金儲けに目がない“コブラ”や堅物な料理人“バンチョ”、オタク武器職人の“ダフ”などインパクトのある人物が登場し、数々のエピソードを通じて楽しませてくれます。
●海底探索の途中で古代の海底の秘密に遭遇
“ダイビングパート”は魚獲りがメインですが、神秘的な海“ブルーホール”では、さまざまな謎が発生していきます。基本的にゆるい雰囲気の本作ですが、海洋学者の“Dr.ベーコン”ともに古代の海底の秘密を解き明かすという芯のあるストーリーも楽しめます。
ゆるく楽しめる要素がいっぱい!
海中のダイビング、お寿司屋の経営、古代文明の解明などがメインとなり、忙しそうな本作ですが、全体的な難易度はやさしめに設計されています。
また“時間スキップ機能”も用意されているので、ひたすら海に潜って魚を獲ってみたり、どこまで深く潜れるかに挑戦したり、養殖で得た食材で寿司の経営だけを楽しんだりと、さまざまなプレイスタイルで楽しむことができます。
さらに武器の開発やアップグレードというクラフト要素に加え、要所で発生するミニゲームなどメインストーリー以外でやり込める要素がたくさん用意されていて、やりごたえのあるボリュームになっています。
プレイテンポがよい本作は、気軽にプレイの中断・再開ができるNintendo Switchとの相性が非常によかったです。価格もお手頃なので、まだプレイしていない人は、ぜひこの機会にダイビングと寿司屋経営にドはまりしてください!
【電撃インディー】おすすめインディーゲームはこれだ!
-
- ゲーム
- PS5
- Switch
- Xbox X
- PC・ゲーム
- レビュー
『サウスパーク:スノーデイ!』レビュー:アニメの世界をモチーフにした最高のカスタマイズアクション【電撃インディー#594】
-
- ゲーム
- PC・ゲーム
『ミミックロジック』は宝箱の発言を聞いて本物を推理する論理パズルローグライク。ウソつきミミックにご用心!【電撃インディー#593】
-
- ゲーム
- PC・ゲーム
『スペースウィル』は自分で組み立てた最強の宇宙船で敵をなぎ倒すのが楽しい見下ろし型シューティング【電撃インディー#592】
-
- ゲーム
- Switch
穴を掘るだけなのに超癖になる!『オラッ掘人 ホレゆけ!ブラジル』は地下を掘ってブラジルを目指す穴掘りゲー【電撃インディー#591】
-
- ゲーム
- PS5
- Switch
- PC・ゲーム
探索&謎解きホラーゲーム『MADiSON』で絶叫しまくり!? アクション要素がないがゆえの恐怖ってあるよね…【電撃インディー#590】
© 2023 NEXON Korea Corporation All Rights Reserved.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
『デイヴ・ザ・ダイバー』My Nintendo Storeページはこちら