レビュー＆攻略：『30XX』はアクションとローグライトの楽しさが融合。『ロックマンX』オマージュ作品ならではの完成度の高さ！【電撃インディー#486】

　電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Batterystaple Gamesによる、PC（Steam）、Nintendo Switch用ソフト『30XX』のレビューを紹介します。

　『30XX』は『ロックマンX』をオマージュした昔懐かしいタイプのアクションゲームです。さらにローグライクの要素も追加され、ただのアクションゲームには収まらないプレイ感覚を体験させてくれる作品となっています。

　本レビューは、9月28日に発売されたNintendo Switch版をプレイしたものになります。

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　なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！

『ロックマンX』ライクでローグライトなアクション

　画面を見てわかるように、本作は『ロックマンX』にインスパイアされた作品。キャラクターや攻撃、操作感覚などは、『ロックマンX』シリーズにかなり寄せたアクションゲームとなっています。

　もちろん決して真似しただけではなく、本来の作品の面白さをしっかりと再現しながら、ランダム生成されたマップを進んでいくというローグライト要素を追加。

　ランダムマップ探索やキャラクターの強化、さらにはオンラインでの協力プレイなど、さまざまな楽しさを追加した、とても盛りだくさんな内容となっています。

　とくに操作性はかなりこだわっているようで、『ロックマンX』経験者ならすんなり遊べるようになっています。

　この操作感覚は、とても懐かしさを感じました。シリーズのファンなら是非遊んでみて欲しい作品といえます。

基本は昔懐かしいタイプのアクション！

　ゲームの基本は、2人の主人公のどちらかを選んで、サイドビューのマップを探索しながら敵を倒し、ボスを倒せばステージクリアして次のステージへという、とてもシンプルな構成となっています。

　先述したように、操作感覚はほぼ『ロックマンX』です。ダッシュや壁蹴りによる多彩な移動でステージを駆け回り、キャラクターによって異なる攻撃で敵をなぎ倒す。そしてステージの最後に待つボスを倒せば、その特殊武器をラーニングできると、まさに手に馴染んだ王道スタイルといっていいでしょう。

　ちなみに主人公は遠距離攻撃ができるニナと、剣による近距離攻撃を繰り出せるエースの2人から選択できますが、これも本家と同様なので、迷うことはないはず。

　逆に『ロックマンX』シリーズをプレイしたことない人にとっては、主人公2人それぞれで攻撃スタイルがガラッと変わるので、戸惑うこともあるかも知れません。そんな場合は両方をプレイして、まず自分に馴染む方を見つけるといいでしょう。

ランダム要素が豊富なローグライトアクションが面白い！

　本作はただのアクションではなく、ローグライト要素が追加されていることも大きな特徴となっています。

　簡単に言うと、ランダムに選択・生成されたステージを進み、ランダムで出現する能力を取得しながらステージを進んでいき、倒されるとすべてを失い、最初からプレイという形になります。

　もちろん恒久的な強化の要素もありますし、何度も繰り返しながら相手の攻撃パターンを覚えていく必要もあるので、まったく違和感なく『ロックマンX』のようなアクションと馴染んでいます。

　このローグライク部分が実によくできていて、何度も繰り返していく楽しさを存分に味わえます。そのため、ローグライトゲームが好きな人にもおすすめです。

メガモードでステージをじっくり遊ぶことも可能

　もちろんローグライトは苦手という人もいるでしょう。そんな人のために、“メガモード”と呼ばれるモードも搭載されています。

　こちらはステージの選択画面で遊びたいステージを選択し、そのステージをじっくり遊べるというもの。

　ステージの細かな構成やアイテムの出現など、ランダム要素は残っていますが、それでも気軽に遊ぶことができるのは大きなポイント。各ステージやボスを練習するのにももってこいです！

基本の難易度は高めだけどオプションで調整可能

　ちなみにゲーム全体の難易度は、かなり高めです。これは自分がアクションが苦手なこともありますが、ステージが進むと敵がどんどん強くなるので、ランダムで出現するアイテムがうまく集まらないと、相当苦戦することになります。

　ただ、オプション機能も豊富に用意されており、敵の攻撃力を下げたり、自身のダメージを減らしたりといった、難易度に関わる調整も可能です。

　どうしても難しいと感じた場合は、これで難易度を下げるのもあり。とはいえ、本当に簡単になるので、アクションに自信がある人は難易度を下げずにチャレンジしてほしいです。

　それでも難易度が簡単と感じる人は、あえてデメリットを追加して難易度を上昇させる（クリアすると報酬）システムも用意されています。

攻略：繰り返しプレイが攻略の近道！

　攻略的には、やはり繰り返しプレイして、全体的な強化を優先させることでしょうか。ローグライトなので、運に左右されるゲームでもありますが、それでも何度もプレイして強化とプレイスキルを積み重ねていくことが第一です。

　そこで役立つのが、先述したメガモードです。こちらはある意味普通のアクションなのですが、ここで練習したことはローグライトモードでも必ず役立ちます。ステージはランダムとはいえ、区画の組み合わせなので、ある程度プレイすればどう対処すべきかは見えてくるはず。

　ちなみにとても爽快感のあるアクションなので、繰り返しプレイはまったく苦になりませんでした！

昔懐かしの横スクロールアクション好きならぜひ挑戦してみて！

　昔懐かしいアクションゲームのプレイ感覚がしっかり再現されているのはとてもグッド。原作ゲームに対するこだわりとリスペクトを感じます。

　さらにローグライトともしっかり融合してまとめ上げているので、遊びごたえはバッチリ。協力プレイや、ステージエディター機能など、モードも豊富でやり込み要素も多く、たっぷり遊べる内容になっています。

　『ロックマンX』シリーズが好きだった人はもちろん、知らない人も軽快なアクション＋良質ローグライトを楽しめる本作。Nintendo Switch版が発売されたので、まだ遊んでない人はぜひプレイしてみてください！

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