レビュー:『ピクミン4』探索の楽しさやピクミンたちの愛らしさがたまらない。丁寧なチュートリアルでシリーズ初心者も安心な良作♪
- 文
- 電撃オンライン
- 公開日時
- 最終更新
任天堂から2023年7月21日に発売されるNintendo Switch向けソフト『ピクミン4』は、不思議な生き物・ピクミンたちと一緒に、未開の惑星を探索する人気シリーズ最新作です。
本作では新米レスキュー隊となって、惑星に散らばっている遭難者たちを救助するミッションに挑むことに! iOS/Android向けアプリ『ピクミン ブルーム』で毎日ピクミンたちと過ごしているライターが、新米レスキュー隊員の仕事やかわいいピクミンたちの様子をレポートしていきます。
遭難者たちがいるのは、どこか見覚えのある惑星!?
とある惑星で遭難したホコタテ運送 社員のキャプテン・オリマー。彼からの救難信号を受け取ったレスキュー隊は、救助に向かいます。
しかし二重遭難し、レスキュー隊の7名も消息を絶つことに……。ほんわかした世界観なのに、物語のオープニングから、かなりピンチな展開にドキドキしてしまいます。
レスキュー隊の本部に残っていたのは、新米隊員であるプレイヤーだけ! 仲間やキャプテン・オリマーをレスキューするために、単身で未開の惑星を探索することになります。
新米隊員の姿は、自由にカスタマイズすることが出来ます。髪型やスタイルによって、かわいかったり、かっこよかったり、印象が変化するし、プレイしていて愛着がわくんですよね。
プレイヤーの容姿を決め、惑星に出発。今回は遭難することなく目的地に到着したものの、「新米隊員1人なんて心細い……」なんて思っていたら、早々に救助犬・オッチン、オペレーターのコリー、隊長のシェパードと合流することが出来ました。
余談ですが、隊員たちの名前は犬の種類なんですよね。ほかのメンバーがどんな名前なのか、会えるのが楽しみです。
『ピクミン』は長らく愛されるシリーズですが、今回のプレイヤーは新米レスキュー隊員ということもあって、仲間がていねいに探索やレスキューについて教えてくれます。
初めての方や、私のように久しぶりにプレイする人でもスムーズに遊べると感じたので、安心してレスキュー任務に飛び込んでみてください。
仲間だけじゃなく、相棒となる救助犬・オッチンも頼もしい存在です。
アイテムを運んだり、新米隊員やピクミンを乗せていろいろな場所に移動してくれたりします。ちょっとの段差は飛び越えられ、さらに泳ぐこともできます。
さらに“オタカラ”や特定のピクミンを探してくれる能力もあって、とっても優秀。シェパードに訓練してもらえば、さまざまなスキルを習得。オッチンの育成も、とっても大事になりますよ。
仲間たちと合流し、レスキュー隊が乗っていたシェパード号も見つかりますが、残念なことにエネルギー切れ。エネルギーを集めるためには、惑星にあるキラキラした“オタカラ”から取れる“キラキラエネルギー”が必要だということが明かされます。
近くを探索すると、大人世代には懐かしい“オタカラ”を発見。しかし“オタカラ”が大きすぎて、隊員たちでは運べそうにありません。
そんななかピクミンと出会って、とっても懐かれた新米隊員。ピクミンたちが、“オタカラ”をかわりに運んでくれました。
新米隊員は友好的なピクミンたちに協力してもらって、惑星を探索し、シェパード号の燃料を集めながら、遭難者たちを探すことに!
1番最初に発見する“オタカラ”でピンとくる方も多いと思いますが、探索することになる未開の惑星は、どこか親近感のある場所です。探索を進めるごとに行ける場所がどんどん増え、いろいろな景色が見られるのも楽しいんですよね。
また相棒のオッチン、ピクミンが、とってもかわいいのも魅力。新米隊員が仲間たちと話しているときに、いろいろなリアクションを見せてくれます! その愛らしい動きにも、ぜひ注目してほしいです。
新ピクミンも登場! 個性が生きる役目をお願いしよう
新米隊員は、たくさんのピクミンを率いて、惑星を探索することが出来ます。エリアは複数あり、エネルギーを集めると、行ける場所がどんどん増えていきました。
探索していると土壁や水辺など、行く手をさえぎる障害物が待ち受けていることも……。そんな障害物もピクミンたちが力を合わせて壊したり、資材を使って橋を作ったり、協力することで乗り越えていくことが出来ます。一生懸命働くピクミンたちの姿が健気で、愛おしさが増すんですよね。
注意したいのは、ピクミンには複数の種類があり、それぞれ活躍できる場所が違うこと! 赤ピクミンは火に強く、黄ピクミンはジャンプが高くて電気が平気、青ピクミンが泳ぎが得意という感じです。
一方苦手な火のあるところに黄ピクミン・青ピクミンを送り込むと体に火がついてしまったり、水に赤ピクミン・黄ピクミンが入ると溺れしまったりと、犠牲になってしまう場合もあるのです。
いなくなったピクミンが戻ってくることはなく、減ってしまった隊の総数を見て、罪悪感と切なさを覚えることも多々……。
ピクミンの特徴を活用しなければ、“オタカラ”にたどり着けないような仕掛けもいくつか用意されています。ピクミンたちの能力を活かし、安全に探索ができるように指示を出すのが新米隊員の大事なお仕事です。
各エリアには、新米隊員やピクミンたちを脅かす、さまざまな種類の原生生物たちがうろうろしています。見つからないように行動するのも1つの手ですが、“オタカラ”をゲットするためにどうしても戦わなければいけない場面も出てきます。
そんなときはオッチンやピクミンに指示を出して、原生生物たちと戦いましょう。数が少ないと食べられてしまうので、大群で一気に攻撃を仕掛けるのが勝利のカギ。また原生生物ごとに行動パターンがあるので、動きを見極めるのも重要ですよ。
ピクミンが大好きになるほど、1匹も犠牲を出したくないと思う気持ちも強くなるもの。でも犠牲なしで探索を進めるのは、慣れないうちは本当に難しいです。まずは操作に慣れたり、ピクミンを増やしたり、レスキュー隊を充実させることを意識してプレイするのをオススメします。
それでも、たくさんピクミンを犠牲にしてしまうことも……。そんなときは、メニューから時間を戻すことが可能なので、活用してみてくださいね。
バリエーション豊かなピクミンたちですが、『ピクミン4』から氷ピクミンとヒカリピクミンが仲間に加わりました。プレイしていて比較的序盤から会えるので、いっしょに行動する機会が嬉しいです。
氷ピクミンは、見た目も涼しいピクミンで、冷気に強く、水に溺れない特徴です。水辺などを凍らせることができるので、ピクミンたちの安全な移動手段を増やしてくれます。
原生生物を凍らせることができるので、一緒にいるだけで、バトルがグッと楽になります。あまりにも頼もしくて、私は探索のときはずっと連れ歩いています。
ヒカリピクミンは、夜にだけ現れる不思議な存在。ほんわかと光った幻想的な姿が、ほかのピクミンたちとは違ったかわいさがありますよね。
新米隊員はある事情から、夜のエリアにあるヒカリヅカから出るエキスを集めることになります。しかしヒカリヅカは、狂暴化した原生生物に狙われているようで……。
ヒカリヅカを壊されないように、一緒に戦ってくれるのがヒカリピクミンたちです。夜のエリアでは、ヒカリヅカ防衛を重視して、臨機応変に戦う、昼の探索と違ったゲーム性を楽しむことが可能です。
ダンドリ重視! テンポよく遭難者たちを助けようく
レスキューの仕事は、1日単位で進行。コリーに話しかけて、探索するエリアを選択し、ピクミンたちと一緒に探索を開始します。
エリアには“オタカラ”のほかにも、ピクミンを増やすために必要なペレットや資材など、探索に役立つアイテムが落ちていることがあります。拠点に持ち帰れるので、ピクミンたちに指示を出して、たくさん集めていきましょう。
エリアを探索していると、不思議な洞窟を見つけることも! そのなかには、原生生物から逃れるために、遭難者が隠れていることもあるようです。洞窟の中は外よりも時間の進みが遅く、じっくり探索できるので、見つけた場合は調べましょう。
個人的に洞窟のなかは外のエリアよりも、ピクミンの特徴を活用するギミックがたくさんある印象を受けました。一緒にいるピクミンだけでは解決できない場合もあるので、無理だなと思ったときは、地上に引き返すことも大事ですよ。
またときには謎の人物に出会って、ダンドリの良さを競う“ダンドリバトル”が発生することも……。“ダンドリバトル”では、いかにテンポよく、ピクミンたちに指示を出せるかの勝負になります。
短時間で白熱した勝負ができるので、私はかなりバトルにのめり込んでしまいました。勝利するといいことがあるので、出会ったときは積極的にバトルにチャレンジすることをオススメします。
夜になると原生生物の活動が活発になるため、探索は夕方までと決まっています。朝から夕方までの間に、エリアを探索し、“オタカラ”を見つけ、遭難者を探してと、とにかくやることがいっぱいなんです!
ピクミンに壁を壊してもらっている間に、残るピクミンで周囲の原生生物を倒す、資材を運んでおくなど、複数の作業を進めていくのがエリア探索をスムーズに進めるコツです。“ダンドリバトル”だけでなく、通常の探索も“ダンドリ”が大事なんですよね。
“ダンドリ”という言葉は久しぶりに聞いたのですが、先を見据えて、テンポよく、いろいろな事を進めていく、いい言葉だなと思いました。これから日常でも意識したいし、使っていきたい言葉です。
本作の序盤がプレイでき、製品版にデータが引き継げる体験版が現在配信中です。最後まで遊ぶと、アプリ『ピクミン ブルーム』で使える限定コスチュームもゲットできます。
ぜひ皆さんも体験版でピクミンたちの出会いと、“ダンドリ”よくレスキューする楽しさを味わってみてください!
©Nintendo
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります